この本を知ったきっかけは、新聞の下側にある本の広告欄。
それを見て興味を持ちました。自己啓発本やビジネス本かなと思っていたら、対象年齢小6~の文庫本。
だけど、参考になることがたくさん書いてありました。
書き方の参考になるのと同時に、考え方も改めて勉強になりました。
主人公は中学生。
私もこの頃に日記を書いていたけれど、この本を読んでいたらもっと表現力や自分との向き合い方とか知れたのかなと思います。
「話す」と「書く」の違い
この本を読んで納得できました。人に悩みを話すことによって、スッキリしたことがあるという経験。
それは自分の中のモヤモヤした感情を言語化することにすることによって、外に出せたから。
昔から私は、「このモヤモヤした気持ち」は「モヤモヤした気持ち」であって、言葉に当てはめて表現すること自体に無理がある!と思っていました。
だけど、自分で考えて言葉にしないと解決できないし前に進まない。
相手がいる場合には、その人に伝えるためにも言葉を上手く使って表現するって大切だと思います。
例えば、いきなりみんなの前で何か話そうとしても混乱して、結局何が言いたいのか分からなくなる。
だから、自分の言いたいことをまずは書いてみる。
するとじっくり考えられるし内容も整理される。書くことって重要だなと改めて思いました。
考えることは書くこと
私は小学校の頃から、いざ日記や作文など書こうとしても一向に進まないタイプでした。
悩みがあるときも頭で考えるだけじゃ解けないからまずは、書き出してみる。
勉強するときも計算式を解くときもまず書いてみるのと同じように。
作文・感想文が書けない
まさに本を読んでいると自分のことのようでした。
昔から先生からの「感想を書きましょう」という言葉を聞くのが嫌でした。
本音を書くと「特になし」「つまらなかった」「興味がない」という文章になってしまう。読む人にどう思われるかを気にして無難で平凡な言葉を並べる。
するとこれまた「感動しました」「おもしろかったです」ばっかりのありきたり言葉の感想文の出来上がり。
「変なこと書いちゃいけない」が、自ら考えることを奪っていました。
なんでも自分に規制をかけるのって、よくないですよね。
自分の「好き」にフタをしているとだんだんと自分のことが分からなくなる。本来、何がしたくて何が好きなのか。
だからワクワクリストを書くと見える化するといいみたいですね。
考えるとは答えを出すこと
何となくではダメ
自分の感情を何となく・・で片付けても何も解決しない。
今思い返せば、私の母親も「何となく」とよく言う人でした。子供のころ私が
私「AとBどっちがいい?」と聞いても
母「じゃあA」
私「なぜ?」
母「わからない。なんとなく・・。」
私もその癖が頭に染みついてしまったのか、「なんとなく」で片付けることが多くなっている気がします。
しかしそれだとモヤモヤは膨らむいっぽう。
その練習として何かを選んだとき。
なぜ自分はそれを選んだのか。ということも一緒に考えるようにしています。
決めることの必要性
決めたくない理由。どっちかに決めると後戻りが出来ない。迷っているうちは、どっちもいけるかもという可能性がずっと残る。
しかしそれは、何もしない時間を延長するだけ。考えることから逃げる行為になる。
だから考えながら動く、ということも大切。
人生は選択の連続ですよね。最初なかなか決められなかったのが進路。
その人次第。それまでは、敷かれたレールを歩いていました。だから決めなくていいので、ラクはラク。
進学したらしたで
・働きだしたらこのまま働くべきか辞めようか
自分で決めないといけないことがどんどん増えていきます。そのたびに頭を抱える日々。
「それぞれのメリット・デメリットとか、悩んでいることを紙に書き出してごらん。」
って昔、言われてことがあるけど、その時はよく意味がよく分かりませんでした。
そんなとき言われたのが「決めないと行動できない」つまり
保留にしているのは考えていないことになる。決める(答えを出す)そして行動する。
「すごい」しか出てこない
自分は、言葉の語彙力が足りないなと日々思います。
人に感想を話すときも同じ気がします。
例えば旅行へ行ったとき。ついつい「楽しかった」「良かった」で済ませてしまいがちなのですが・・・。
中には、話すのが上手く引き込まれるような話し方の人っていますよね。そういう人はきっと、表現力があるのかなって思います。
いきなり話せと言われても私には無理なので、まずは書いて表現力を磨いていこうと思います。
話すことや考えることは、結局は書くことと繋がっているんだなと改めて考えさせられました。
日記はもちろんのこと、まずは「書くこと」そして「自分の気持ちを言葉で表現すること」を習慣にしていこうと思います。
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